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【暮らしの楽しみ】定年後は「家ご飯」を楽しむのが基本

 定年・リタイア、コロナ禍の影響もあってか、毎日の食事は、ほぼ全てが「家ご飯」。

 以前は、仕事で帰りが遅くなった日はほぼ100%、外食をしていた。

 〇〇が食べたいからという外食ではない、家でご飯を作るのが面倒だという理由からだ。

 今は、時間に余裕がある。

 夕食も、少し前には考えられないような時間だ、もちろん、ほぼ毎日が、「家ご飯」だ。

 ときには、晩酌をしたりもする。

 新しい習慣だ。

朝 食

 朝は和食と決めている。

 朝食用と弁当用に一合半ほどの米を研ぎ、炊飯器にかける。

 とぎ汁はそのまま捨てずに、庭の植物に与えることにしている。

 とぎ汁といえど、植物にとっては栄養なのだ。

 できれば、ご飯は釜とガスで炊いてみたいのだが、少々火加減の調整が面倒なのでいつもは炊飯器で炊いている。

 時折、気が向くとSTAUBUの鍋とガス台で米を炊いてみることがある。

 手間がかかった分、炊飯器でたいとあと時よりも美味しいような気がする。

鍋でご飯を炊く

 炊きたてのご飯に、シラスを和えた納豆と海苔、弁当づくりで残ったおかずが毎日の朝の定番だ。

 日曜日だけは弁当を作らないので、パン食が多い。

 近所のお気に入りのパン屋で買ってくる食パンを、オーブンで焼いて、発酵バターを塗る。

 以前、知人からいただいたエシレバターが美味しいと感じたが、値段をみて習慣にすることは諦めた。

 とてつもなく高いのだ。

エシレバター

 発酵バターも安くはないが、これが限界だろう。

 通販サイトのポイントで手に入れたマーマレードも朝のパンによく合う。

 トーストと卵焼き、フォトナムメイスンのモーニングティが日曜日の定番の朝食。

 いつか、パンケーキを焼いてブランチをするのもいいかなと思っている。

昼食

 昼食は朝につくった弁当をいただく。

 長年の習慣で、朝一番に弁当をつくることは苦ではないのだが、毎日となるとメニューが決まってくる。

 いわゆるワンパターンというやつだ。

 白飯の時もあれば、テレビの番組で知ったタサン志麻さんオススメのホタテと塩昆布の炊き込みご飯をメインに、竹輪、ささみの塩麹漬けにガラムマサラを加えて焼いたもの、ゆで卵、妻が用意する野菜の塩茹はキャベツやブロッコリーが多い。

 ときには、薩摩黒豚の生姜焼きが加わることもある。

 夏になると、少しレパートリーが変わる。

 庭の菜園で取れるナスとシシトウ、万願寺唐辛子がメニューに加わるのだ。

家庭菜園の野菜

 ご飯が炊きあがると、少し遅く起きてきた妻がヒノキでできた曲げわっぱの弁当箱にご飯を詰める。

 その作業が終わると、僕が作るおかずができるのを野菜をレンジで蒸しながら待っている。

 「もう少しゆっくり起きてくれたら、ちょうどいいのにな」と思っていると、妻は、僕が起きるのが遅いと言う。

 そんな時は、逆らわずに「はいはい、わかりました。」と言うようにしている。

 これも、定年・リタイア後を平和に過ごすためのテクニックであることは確かなようだ。

 ただそれでも、「”はい”は一回きりでいい」とダメ出しが入る。

 そして最後に、弁当づくりを助けてくれる梅のらっきょ酢漬けの登場だ。

 毎年、庭でとれた梅をらっきょ酢につけている。

 これだけで、ご飯が食べられる優れものだ。

夕 食

 一日のうちで最も大事だと思うのが晩御飯。

 これを食べるために一日を過ごしていると言ってもいいかもしれない。

 定年・リタイアすると当然だが仕事がない、その代わりに家の補修や古い家具の修理、庭の菜園の手入れで一日が終わる。

 夏であれば、ほぼ一日中、草取りなんていう日も珍しくない。

 そして必然的に夕食が楽しみの一つになっていく。

 夕食はほとんどが妻の担当だ。

 炭水化物は太るから避けようかと言っているが、どうしてもご飯が中心になってしまう。

 味噌汁付きの定食風なのが夕食の定番だ。

 焼き魚や、肉の生姜焼き、時折カレーライスを作る。

 カレーライスは曜日がわからなくなるといけないので毎週金曜日に作ったりしていた。海軍か?。

 先日、味噌汁用にと自家製の味噌づくりに挑戦した。

 仕込んでから1年ほどかかるようだ。なんとも気の長い話だが時間はある、気長に待つことにする。

味噌

 妻は納豆も作ってみようかと言っている。

 いいんじゃないかな。なんでもやってみるのはいいことだ。

 夕方、菜園の手入れから家に戻るとキッチンテーブルにはすでにランチョンマットが置かれている。

 いくつか、野菜のおひたし、人参しりしりなど副菜の皿が並べてあることもある。

 時々、テーブルの上にワイングラスが並んでいることもある。

晩酌のあて

 夕食も大事なのだが、最近晩酌の習慣ができた。

 と言っても毎日ではない。

 時折、晩酌のあてに適当な食材が入ると、それを肴に白ワインをいただくようになった。

 僕が作る、ジャガイモの生地で作るピザ。

 これは一度食べたらくせになる一品だ。ワインに合う。

 と言っても、飲むのは、ほんのグラス一杯の量だ。

 それでも、今まで飲酒の習慣がなかったせいか、しばらくは何もできなくなる。

じゃがいもピザ

 コマーシャルばかりのテレビ番組は観る気も起きないので、もっぱら夜は本を読むようにしているのだが、晩酌をした晩は、酔って活字が読めない。

 就寝予定の午後10時まではまだまだ時間がある。

 そういえば、この頃、こんな時間まで残業してたっけ、と昔のことを思い出す。

 定年・リタイアしたことを自覚する瞬間だ。

まとめ

 これが、定年・リタイア後の家ご飯だ。

 現役時代と決定的に違うのが、自由な時間が増えたということ、時間におわれることなく自分のペースでなんでもできる。

 味噌だって、納豆だって作ろうと思えばいつだってつくれる。

 定年・リタイアした一番のメリットだと思う。

 ときには、外食をすることもあるが、それは手抜きではなく、明確に食べたいもの、行きたい店があるからだ。

 せっかくの家ご飯、いろいろ工夫して美味しいいものを作りたいものである。

 一日中仕事のことを考えていた現役時代(嘘ではないです、はい)から一転、考えるのは今日はないを食べようかということ。

 食べたいものを食べるって、とても大事なことだと思うんです。