シェッドは、園芸用具や肥料、ポットなどを保管しておくための保管庫です。
いわゆる小屋なのですが、僕はガーデンシェッドと呼ぶことにします。
このガーデンシェッドはベジタブルガーデン(これも家庭菜園ではなくこう呼ぶことにしました)のシンボルにしようと決めていました。
この製作記では古い小屋を解体、移設して新たなガーデンシェッドをつくりあげるまでの過程を数回に分けて紹介していきます。
2020年8月 ガーデンシェッドの移設と改造に着手
家を新築したときに、小さな小屋(物置)を手作りしました。
園芸作業用のスコップや草かき、植栽用ポットなどの庭道具をしまうためのものでした。
あれから28年、老朽化が著しくなったのと、菜園から離れていたため使いにくかったので、移設することにしました。家の東側のデッキの上に建てた(置いた?)のがこの小屋です。
移設と改造
場所は、畑作業の利便性を考えてベジタブルガーデンの近くに移設することにし、遊びの要素を加えたかったので少し面積を広げることにしました。
<旧→新>
場所:母屋の東→母屋の西、ベジタブルガーデン横
面積:2.1㎡(2.1mx1m)→ 4.86㎡(2.7mx1.8m)
内装:なし→板張り内装(白塗装)
ガーデンシェッドの前には枕木のデッキを敷いてアウトドアリビングを作ることにしました、夏の早い時間、ここでの朝食が楽しみです。
建築許可と税金
小型のものであったとしても、ある条件に合致した場合は法律に従わなければなりません。
建築基準法と税法(地方税法)です。
建築基準法を調べてみると、防火地域・準防火地域でない地域で、すでに住宅が建っている土地に床面積が10 ㎡以内の小屋を建てる場合は建築確認が不要とあリます。
これについては、セーフです。
もう一つは固定資産税
建築確認申請が不要であっても以下の3つの条件に合致する場合は建物として認定されるため、固定資産税の支払い義務が発生するとあります。
移設予定のガーデンシェッドは1、3には該当するが、2については固定はしていないのでこれも適用外です。
1屋根があり、3方以上外周壁や建具で囲われていること(外気分断性) YES
2基礎等で土地に固定されていること(土地定着性)NO
3居住、作業、貯蔵等に利用できる状態にあること(用途性)YES
ただ、判断に迷ったら近くの自治体(市役所等)に相談した方が良いかもしれません。
ちなみに、真偽のほどは定かではありませんが、固定資産税徴収のため地方自治体は定期的に管轄域の航空写真から新たな建物を特定しているそうです。
後々のトラブルを避けるためにも建築前の確認は重要です。
2020年9月 床板を造る
まずは、移設場所に基本となる床板を造りました。
以前の床は新築の際に廃材になった角材の上にパーチクルーボードを貼っていましたが、長年の雨で角材が腐食してしまったため新規材料での製作が必要でした。
幅200mm 、厚さ30mmの国産杉板が「カフェ板」の商品名で売られているのをホームセンターで見つけ即購入、長辺部がしゃくり加工されているため床用にはうってつけでした。
長辺:2700mm 、短辺:1800mmの土台部分の完成です。
床材は厚み30mmの杉の”カフェ板”。面積は約5㎡に拡大。
実際はもう少し広げたかったのだが、あくまでも道具小屋なのでこの程度の大きさに抑えた。また固定資産税を回避するため床材は束石の上に乗せるだけとし固定はしていません。
床の表面には、防腐塗料(クリアータイプ)を塗布しています。
ここまで約1ヶ月間の作業です。
2020年9月 フレームの移設と増設
完成した床に合わせて、分解した旧タイプのフレームの移設です。
当然、延長分の部材が足りなくなるので、事前に準備していた2x4材を追加。
設計図なしの作業のため、細かなところは現場合わせと見た目の感覚で作業。
考えながらの作業は自由で楽しいものです。
ここまで、さらに1ヶ月を費やしました。
白塗装が残った材料が旧タイプの流用材。
写真向かって左の部分を60cm延長し、この広がった空間を利用してコーヒーコーナーを作ろうかと計画しました。
新規に追加した手前の部分がガーデニング用品のストックエリア。
奥に見えるのは西側の壁。
窓をつけようかと思ったが、西日と強風時の埃対策で壁のままに、この後1.5mmの構造用合板で塞ぎました。遊びの空間(左)と庭道具の収納の空間(右)は仕切り壁で分けます。
2020年9月 防水シートの貼り付け
移設後のシェッドは前回の反省から少し耐久性を高めることにしました。
屋根には、アスファルト防水シート、外装には1.5mmの構造用合板を貼り、一般住宅にも使われている防水シート(タイベックス)で仕上げました。
この頃は、なんだか普通の住宅も作れそうに思えてきました。
フレーム :2x4材 6ft 長(1829mm) 20本
野 地 板:杉板 12mm厚 910mm X 1829mm 21枚
壁 材:構造用合板 1.5mm 厚 980mm X 1829mm 8枚
胴 縁:杉板 18mm厚 45mmX1829mm 25枚
防止シート:アスファルトシート(屋根用)デュポン・タイベックスシート(外壁用)
ここまでが2020年8月に移設を始めてから9月までの記録です。
製作記2 【ガーデンシェッド】訳あって1年振りに作業を再開しました に続く