【草刈機おすすめ】電動式、エンジン式どちらにすべきか

 雑草取りは結構な重労働です。

 ある程度の広さの草取りをしようと思ったら、動力式の草刈機が必要になります。

 世の中には、乗用型の本格的な草刈機から手動操作する刈払機まで種々の機械が販売されています。

 では、実際にどんなタイプの草刈機を選べばいいか?はなかなか難しいことだと思います。


この記事では、僕が現在まで使ってみた3つの機械について使い心地と、おすすめを紹介します。

 ❶電動式の刈払機 マキタMUR144UD
 注)このモデルは現在廃番になったようです。後継機種はホームページで確認してください。
 ❷同じく電動式の小型刈払機 ボッシュ ART26-18LI
 ❸ガソリンエンジン式の刈払機 本田 UMK425H

 

使用条件により使い分けるのが選択のポイント


騒音の低さを優先するなら断然電動式、稼働時間をとるならガソリンエンジン式がおすすめです。

 それぞれ、使う場所や時間によって選択条件は変わってきます。

 じっくりと除草する場所と時間などの条件を考慮して決めることをお勧めします。

 

 

❶マキタMUR144UD

 電動式で騒音、振動は極めて少ない。

 僕がこのタイプを選んだのは、エンジン式に比べ低騒音のため早朝でもご近所迷惑にならずに作業ができると思ったから。

 電動式というと、パワー不足が心配でしたが、トルクは十分にあり不自由は感じていません。

 さらに、刈刃に草が絡んだとしても逆転スイッチで草を取り除くことができます。

 これは電動式ならではの特徴です。

 電動式の残念な点は、長期間の使用(経年劣化)でバッテリーの性能が落ちること。

 最初は十分な稼働時間があったのに、長年使い込んでくると極端に時間が短くなってしまうことです。

 バッテリーを買い換えれば良いのですが、最近は価格が高騰していて廉価のガソリンエンジン式1台と同じくらいの価格になっています。

 費用を気にしないのであれば、バッテリーを2個以上用意して使用・充電を交互にして使えば、連続した作業ができます。

 充電中の時間を刈り取った草の片付けや他の作業に当てれば、むしろ効率よく作業を進めることができます。

 ただ、バッテリーの充電時間は少なくても1時間は必要なのでその時間のロスは大きいです。

 余談ですが、最近注目されている自動車のEV化は同じ理由であまり賛成できません。

❷ボッシュ ART26-18LI

 これは、雑草対策で初めて購入した草刈機です。

 小型・軽量で、ちょっとした広さの場所なら問題なく使えました。

 ただ問題なのは、”ちょっとしない場所”の草刈りにはパワーが足りないということです。

 なので、上記のマキタMUR144UDを使うようになってからは仕上げ用としてこの機械を使っていました。

 しかし、現在はある理由でほとんど使うことがなくなりました。

 その理由とは、使い捨てのチップが作業中に外れやすくなったということ。

 この機械は回転式の刈刃ではなく専用の使い捨てのチップで草を刈る方式をとっています。

 使い捨てのため、多少費用がかかりますが、小回りと使い勝手の良さから重宝していました。

 しかし、ある時点からチップの形状が変わり、その結果作業中にチップが外れやすく、また折れやすくなってしまいました。

 この機械、高速で回転しているため、チップが外れてしまうと、どこに飛んでいったのかがわからなくなります。

 おまけに色が従来の赤から黒色に変わったため、余計に見つけづらくなりました。

 さらに、一枚あたりの単価が従来に比べ割高になっています。

 そんなわけで今はこのモデルは使っていません。

左:旧タイプのチップ。見た目は弱そうだが耐朽性は高い。
右:新型のチップ、見た目よリも弱い。硬いものに当たると外れやすく、欠けやすい。

注)旧タイプのチップもネット販売で購入可能なようです。

左:ボッシュ ART26-18LI用バッテリー&充電器
右:マキタMUR144UD用バッテリー&充電器

 

❸ホンダUMK425H

 バッテリーの稼働時間の問題を改善するために購入したのがホンダのUMK425Hガソリンエンジン式刈払機です。

 電動式に比べて、騒音、振動、排ガスに問題がありますが、稼働時間については、比較にならないほどの強みがあります。

 燃料が切れたら補充するだけで連続した使用が可能です。

 ガソリンエンジン式のため電動式よりもメンテナンスが少し面倒ですが、稼働時間については格段に優れています。

 とにかく、ガソリンエンジン式の利点は稼働時間です。

2サイクルエンジンと4サイクルエンジンの違い

 同じガソリンエンジン式でも可動方式により2サイクル型と4サイクル型があります。

 以前は、軽量で構造が簡単だということで2サイクル式が主流でしたが、最近は4サイクル型が注目されてきているようです。

 ホンダUMK425Hの駆動は4サイクルエンジンです。

 

 振動と排ガスを考慮してこのタイプに決めました。

 4サイクル式は2サイクルに比べ振動が少ないのと排ガスがクリーンであるという特徴があります。

 振動・騒音  2サイクル型 やや大きい
         4サイクル型 比較的少ない

 排ガス    2サイクル型 オイル混合ガソリンを使用しているため匂いが気になる。
        4サイクル型 構造的に2サイクル型よりもクリーン。

 構造・メンテ 2サイクル型 シンプルな構造で構成部品が少なくメンテナンスに優れている。
        4サイクル型 構成部品が多く複雑。定期的なオイル交換が必要。

 稼働時間   2サイクル型 ガソリンタンクの容量による。
        4サイクル型     同上  

電動式とガソリンエンジン式の比較


以下に電動式とガソリンエンジン(2サイクルおよび4サイクル式)の比較をしています。

 振 動    電動式   少ない
        エンジン式 大きい(2サイクル>4サイクル)。
              長時間の使用後は振動で手指の痺れが起きるので注意が必要。

 騒 音    電動式   ほとんど気にならない。
        エンジン式 大きい(2サイクル>4サイクル)
              操作する場合は防音イヤーマフを使うことを勧める。

防音イアーマフ

重 量    電動式   非常に軽量。マキタMUR144UDは 3.2Kg。
       エンジン式 重く感じるので長時間に使用は辛い(2サイクル<4サイクル)。
             ホンダのUMK425Hは5.4Kg 。   

価 格
    電動式   少し高め。2万円か
ら4万円代
       エンジン式 2サイクル型に比べ4サイクル型は価格が高い。廉価型では1万円
             代もある

価格は電動式を含めて比較すると
2サイクルエンジン式< 4サイクル式エンジン <電動式

 メンテナンス 電動式   使用後の清掃程度で容易
        エンジン式 4サイクルヱンジンは定期的なオイル交換が必要。
              ※2、4サイクル型ともにギヤー部のグリス補給が必要。
    
 稼働時間   電動式   30分程度(高速使用時)ただしバッテリーが新品の場合。
              経年劣化で極端に低下する。
              バッテリーの充電時間は最低1時間は必要。
        エンジン式 燃料タンクの容量によるが1回の給油で30分程度、
              燃料補給で連続使用が可能

 その他特徴  電動式   バッテリーさえ準備できていれば簡単に使い始められる
              駆動部が先端部のモーターのため起動時の振動が少ない。
        エンジン式 エンジンの動力をシャフトを通じて先端に伝える構造のため、
回り
始めは振動が大きい。騒音と排ガスを伴うので、防音イヤー
マフやマスク等の着用が望ま
しい。             

まとめ

 

 冒頭でも示した通り、草刈り機の購入に際しては、使う対象によりタイプを決める必要があります。

 簡単にいいえば

 狭い範囲を対象とするなら、電気式、2サイクルエンジン式で十分対応できます。

 ただし、近所への騒音が気になる場合は、電気式がおすすめですが、廉価型の簡易的なものは避けた方が良いでしょう、耐朽性が劣ります。

 価格が高くても長持ちする、それなりの価格帯のものを選んだ方がよいでしょう。


そして広範囲を除草するのなら、稼働時間が長いエンジン式を、中でも4サイクル型をおすすめします。

 少し、高めですが、プロが使っているのがこのタイプです。


何れにしても、除草はこまめにやるのが一番です。

 草が伸び放題になってからでは、非常に重労働になります。

 僕自身の反省です。