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【挨拶はコミニケーションの基本】海外で気づいた当たり前のこと

  • 2021年5月12日
  • 2023年1月16日
  • 雑考

海外、特に欧米でレストランやショップに入って思うことがある。

多くの観光客が挨拶をしないことだ。

特に東洋系の団体客に多いように思う。

 
お店に入る際の「こんにちは(こんばんは)」「ありがとう、さようなら」。

英語なら   「ハロー」「サンキュ、グッバイ」


フランスなら 「ボンジュール(ボン ソワー)」「メルシー、オバ」


イタリアなら 「ボンジョルノ(ボナセーラ)」「グラッチェ、アルべデルチ」   

                             ※カタカナで失礼

最低限の挨拶を覚えるのはそれほど大変ではないはず。

発音が悪くても大丈夫だ。

場合によっては日本語でも構わない。

問題は、ショップに無言で入って商品を勝手に手に取る。

これってショップの人にとっては甚だ無礼で迷惑な事ではないか。

 
これは数年前に経験したことだが、妻お気に入りのブランドの革製品を買いにミラノのショップに入ろうとしたところ店員から烈火の勢いで追い払われそうになったことがあった。

僕らはきちんと「ボンジョルノ」と挨拶しながらショップに入ろうとしたのだが、店主と思しき女性からイタリア語で怒鳴られた。

店の前を通りかかった老婦人が覗き込むほどの剣幕だった。

イタリア語で何を言っているのかはわからなかったが、僕らが財布を買いたいので見ても良いかと英語で尋ねると少し落ち着いたのか中に入れてもらえた。


あとで話を聞くと、少し前に大陸の団体の人達が挨拶もなく入ってきて商品を手当たり次第かき回した挙句、何も買わず、挨拶もなしに出ていったらしい。


僕らもその仲間と思われたようだった。

こういった話はここだけではない。


僕も何人か大陸の友人がいるのであまり悪くは言いたくないが大多数の大陸の方の行動はあまりよろしくないようだ。(僕の友人たちはきちんと礼儀をわきまえている。念のため)

 
ところで、日本でもレストランやお店に入るときに挨拶をしているだろうか、きちんと挨拶をする日本人もまだまだ少ないように思う。

店員:「いらしゃいませ」 客:「・・・・・・・」がほとんどではないだろうか。



最近あるチェーン店で客の来店時の挨拶を「いらっしゃいませ」から「こんにちは(こんばんは)」に変えたそうだ。

客が挨拶しやすいように考えたのだそうだ。

もっとも、店員:「いらしゃいませ」 客:「こんにちは(こんばんは)」でも違和感はないと思うが。

 
レストランやお店に限らず、人間関係に挨拶は大切であり、当たり前のことだと思うのは僕だけだろうか。

海外では公園を歩いていてるときも気軽に挨拶をしてくれる。

ホテルでエレベータに乗った時も知らない人でも挨拶をするし、スーパーのレジで清算する時でも「元気?」と声をかけられる。


もっとも欧米の挨拶は「私はあなたの敵ではない」の宣言だというが日本ではその必要がないからなのか、まだまだ見知らぬ人への挨拶は不思議がられるのが普通だ。

 
僕は朝起きたら妻に「おはよう」と言うようにしている。

妻は機嫌が良い時は「おはよう」と返してくれるが、日によって「・・・・・」の時がある。


ないか悪いことしただろうか? 決して僕は妻の敵ではないのだが・・。


それでも挨拶は言い続けよう。

当たり前のことだから。

村上春樹がエッセイの中で言っていた言葉を思い出した。たしかこんな内容だったと思う。 ”女性が怒るのは、怒りたい事があるのではなく、怒りたい時があるのだ” と。
納得である。