本来の使い道でなくただそこにあるだけで心安らぐものがある。
近所のアンティークショップで見つけたアーコールの椅子がそれである。
アーコール・スタキングチェア
椅子というからには座るための道具であるが、これは子供用に作られた椅子で我が家ではこれを使う用途はない。
今は妻のブランケット置きとして使っている。
「この椅子、見ているだけで幸せな気分になれる」とは妻の言葉。
我が家には妻が幸せになれる品物が沢山あるがこれはそのうちの一つである。
この椅子を購入した翌日、妻はサンドペーパでせっせと磨き始めた。
ある程度綺麗になったところで僕がオイルステインで仕上げてあげた。
だが、色合が気に入らないらしい。
「この質感ならオイルじゃなくて蜜蝋のワックスの方がいい」などと言っている。
「だったら最初から自分でやれば」と思ったが口に出すのは控えた。
大変なことになるのがわかっているからである。
天気の良い日にまたサンドペーパーをかけるつもりらしい。
蜜蝋のワックスの手配をしておこう。
アーコール・スタッキングチェアの基本情報
名 称 :アーコールスタキングチェア(Ercol Stacking chair)
デザイナー:ルシアン・アーコーラー二(Lucian R. Ercolani)
製造会社 :アーコール社(Ercol)
1920年、英国の家具デザイナー、ルシアン、アーコーラー二がアーコール社を創業。
アーコールチェアはスタキングができる椅子としてスクール用の椅子として普及したが、一般家庭用としては広がらず生産を中止。
尚、2004年にこの椅子に愛着を感じていたファッションデザイナーのマーガレットハウエルがアーコール社と共同でこの椅子を復刻。
名作椅子を復活させている。
アーコールの椅子はスタッキングチェアーであることが最大の特徴だが、その姿は美しいとは思わない。
場所をとらづにかたずけられるという点では最低限の機能を持っているということだが、僕はあまりこのスタッキング姿を好きになれない。
今の所、我が家のアーコールの椅子はこれ一脚だけなので重ねる心配はないのだが。
座面は楡の木でできていて、座面は尻の形に会うように削られている。
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