英語を勉強するのにはどんな方法があるでしょうか。
数ある学習法の中でもドラマで英語をマスターする方法を勧める人が多いことに気づきます。
ネットで調べると「このドラマがいいよ」という記事もたくさん見つかります。
しかし、どう学習するのが一番良いのかが、わかりません。
この記事では、数あるドラマで英語を学習する方法の中から選んだ、フレンズを使った学習法を紹介します。
人気ドラマで英語を学習する方法は正しいのか
ネットや色々な情報から「ドラマ・フレンズ」が英語学習に向いていることはなんとなく理解できました。
「フレンズ」を使った英語学習法は、多くのネット記事で 内容の理解 → 徹底して聞く→ 自分の弱点を見つけて補強する と紹介しています。
特に、一部の記事では、ただドラマを見るのではなくて、最初にドラマの内容を英語で徹底的に理解すべきだと言っています。
理解できない言葉は何度聞いてもわからないというのが理由です。それを実践する方法が次に示すやり方です。
①スクリプトを使って内容を徹底的に理解する
②耳にタコができるほど聴き続ける
③自分の弱点を知る
④弱点を補強し、①-③を繰り返す。
これが、色々なネット記事の中から見つけた最善の方法だと確信しました。
「フレンズ」のエピソードは全部で236話。
「これを全てカバーできたらきっと英語力は相当なレベルになるのではないか」と、極めて楽観的に考えています。
ちなみに、現在の僕の英語力は贔屓目に言って中の下くらいでしょうか。ドラマで英語を学習するのは英語力が、ある程度のレベルに達してからだと言う意見もありますが、先延ばししているほど余裕はありません。
繰り返しますが、この記事は ”この学習法で英語音痴だった僕がわずか一年でTOEICで満点を取った” というような成功物語ではありません。
高齢者と言われる年齢になったシニア(僕のことですが)が何を思ったのか、英語をマスターするぞと学習意欲に燃え、フレンズというドラマを使った学習法を試してみることにした話です。
星の数ほどある英語学習法から最後に選んだのは・・
ネットで「英語 学習法」と検索すると51,000Kほどの方法がみつかります。
上位の検索結果をみると、英語学習企業のコマーシャルや、
英語スキルが高い人の紹介記事【TOEIC満点の著者が教える・・・】だったり、
英語レベル0から英語ペラペラになれた方法【劣等生だった僕が英語で・・・・】といった記事が目立ちます。
どれも、そそられる内容ばかりです。
実際、そうした誘いに乗って、今までどれだけ回り道をしてきたことか。結果、未だに英語力が身についていません。
今、僕は65歳を過ぎた高齢者です。
今更英語の勉強?と言われそうですが、最後の挑戦(もう先送りはできない)としてドラマを使った英語学習をすることにしました。
この学習法を選んだ理由は、この歳になって、英語学習に関して、なんの制約も、義務もなくなったからです。
お前、30歳までに英語をものにするって言ってたよな?
・入学、入社試験のための英語 →不要・今から学校にも会社にも入る必要はない。
・昇進試験のためのTOEICの受験 →不要・そもそも無職なので必要はない。
・海外駐在のための英語学習 →不要というか、有り得ない。
試験も、昇進も関係ない、好きなようにできる、これが今の環境です。
これからは楽しみだけを目的にできるということなんです。
難解な文法書を読んだり、試験のために単語を暗記する必要もありません。
楽しく学べる方法を選べばいいのです。
その答えがドラマを観て、英語をマスターする方法です。
『ドラマを観て楽しもう。ついでに英語もマスターしちゃおうか!』といった感じです。
数あるドラマの中から何故「フレンズ」を選んだのか
英語のドラマといってもいろいろな作品があります。
検討の結果、選んだ教材は、アメリカのシットコムドラマ・「フレンズ」です。
面白いと評判なのと、作品数が多いので、時間がたっぷりあるリタイアおやじにぴったりの作品です。
その上、このドラマは色々なメディアで英語学習に最適だと紹介されています。
❶フレンズは世界中で英語学習に使われていて、効果に定評がある。
❷ドイツのサッカー監督、ユルゲン・クロップ氏もこれで英語をマスター。
❸フレンズは日常の会話を簡単な言葉で話している。
❹フレンズには膨大な量のエピソードが詰まっている(10シーズン、236エピソード)
❺フレンズは1話約20分、かつ面白いので飽きずに続けられる。
❶フレンズは世界中で英語学習として使われている
アメリカに英語教師のための🔗Busy Teacherというサイトがあります。
その中で、もっとも英語学習に役立つTVドラマ何かという質問に、「フレンズ」と答えています。英語を教える立場の人たちが、ベスト1に挙げているのです。
また、日本のネット記事では、『このドラマは英語学習用に作られたのではないか?』という意見まであります。
それだけ英語学習の教材として優れています。
❷ドイツサッカー監督ユルゲン・クロップ氏もこれで英語をマスターした
流暢な英語を話すことで知られているドイツのサッカー監督、ユルゲン・クロップ氏は、英語を勉強するならフレンズを見ることだと言っています。
氏はあるインタビューの中で、英語をフレンズでマスターした事について、フレンズはわかりやすい言葉で話していて、あらゆる単語を短期間に習得できると話しています。
実際にドイツ国内を出ることなく、このドラマで英語をマスターしたそうです。
❸フレンズは日常の会話を簡単な言葉で話している
フレンズは主に6人のニューヨーカーがマンハッタンの日常生活の中で体験する出来事を一話完結のストーリーにしたものです。観客の笑い声が含まれる、シットコムという形式のドラマです。
この形式のドラマでは登場人物の台詞が観客に直接伝わるようにはっきりした発音と、誰もが理解できるフレーズで話されなければなりません(日本人にはアメリカの習慣がわからないために?な部分もありますが)。
そのために、一般のアメリカ人が使っている簡単な言葉を使っています。
❹フレンズには膨大な量のエピソードが詰まっている
フレンズは1994年~2004年にかけて放送されました。全部でシリーズは10、エピソードの数は全236話。仮に、全てのエピソードを見るだけで約79時間英語に接することになります(1話20分で計算)。
これを後ほど説明する学習法で全話、観たとしたら、英語がマスターできるようになれると思いませんか?。
ただ、そのためには、続けることが大切です。その点、次に説明するようにフレンズを使った英語学習は飽きることなく続けられそうです。
❺フレンズは面白いので飽きずに続けら
フレンズはドラマとしての内容が、面白く、1話完結で、長さも約20分とちょうどいいので飽きずに続けられます。
これでダメなら、もう英語の学習は諦めたほうがいいかもしれませんね。
フレンズを使って英語を効率よく学習するには
フレンズを使った英語学習法も、色々と紹介されていますが、徹底的に繰り返しドラマをみるという点は、みな同じです。
英語学習法はシンプル、内容を理解→聴く→弱点を補強を繰り返す
気をつけなければいけないのが、ドラマを観るときのパターン。
A:①英語音声+日本語字幕→②英語音声+英語字幕→③英語音声のみ→④シャドーイング
B:①英語音声→②英語音声+英語字幕→③英語音声のみ→④シャドーイング
C:①英語音声→②英語音声+英語字幕→③英語音声のみ→④デクテーション
D:①英語音声→①’スクリプトで内容理解→②英語音声+英語字幕→③英語音声のみ →④シャドーイング(or オーバーラッピング)→(デクテーション)
この中で僕が選んだ学習法はD。
この方法を選んだのは、多くの記事ではAの方法を推奨していますが、『セリフの精査なしでは何度聴いても英語がわかるようにはならない』という、ある発言に共感したのと、そもそも楽しみで始めようとしているので、日本語の音声や字幕で観てしまうと、いつの間にか、英語を学習することを忘れてしまうのではないかと心配したためです。
①英語音声で観る
まずは、内容がわからなくてもいいので、とにかく英語音声でドラマをみます。
途中で字幕や日本語音声に切り替えたくなりますが、じっと我慢です。
たったの20分、耐えましょう。
動画の入手方法
①U-next で視聴する方法
今なら31日間無料視聴できます。
②Hululで視聴する方法
アカウントを登録してシーズン1から10まで全話視聴が可能です。
無料でお試しも可能です。
⓪Netflix は配信終了
残念ながらNetflixで放送していたフレンズは2022年10月31日で放送を終了しています。
③DVD or Blue-ray で視聴
シーズン1から10まで DVD or Blue-rayを購入する事が可能です。
①~③までの方法で全話を入手可能ですが、それぞれ費用がかかります。
学習のためのダウンロードまで想定して選択するのが良いと思います。
・Huluアカウント契約 月額 1,026円(税込)
・DVDを購入 Amazon Rakuten 等で確認してください。 ※上記金額は2023年6月現在のものです。
①’スクリプトを使って内容を理解する
まずエピソードのスクリプトを入手します。
全文を眺めて、知らない単語をリストアップ、辞書やネットで意味や用法をチェック。
※現在はネット検索で単語の意味だけでなく使い方まで詳しく調べることができるようになっています。昔に比べて学習環境は格段に進歩しています。
エピソードの内容がほとんど理解できるまで調べ尽くします。
ただし、単語はわかったが意味が取れない文章は、気にしないで読み飛ばしましょう。日本語だって相手の会話を100%理解して聞いている人は少ないと思いますよ。
スクリプトと実際の会話が異なっていることがありますが、気にしないで気付いたところは自分で直しましょう。
スクリプトの入手方法
スクリプト(台詞)が公開されたサイトを検索することで無料で簡単に入手することができます。参考までに、サイトを2つ紹介しておきます。
❶米テレビ番組「FRIENDS」で英語を学ぼう!(Let’s learn English from The American TV show “FRIENDS”)
このサイトでは全編日本語の翻訳と特に説明が必要なセンテンスにはバックグラウンドについての解説を見ることができます。また英語版だけを選択、出力することができます。
❷フレンズ 日本語訳付きスクリプト(英語字幕)・解説 PDFもあり
日本語の解説付きです。このサイトはフレンズだけでなくTOEIC 英検 英会話 英語学習法 全般を扱っています。
②英語音声+英語字幕(スクリプト)
実際に学習した文字をどう発音しているのか、画面を見ながらチェックします。
文字と発音が一致するまで耳にタコができるまで(実際には耳にタコはできませんが・・・)この作業を繰り返します。
ここでも完璧を目指す必要はありません。
完璧を目指していると、いつまでも次のエピソードに進めません。
内容で進めるのではなく、時間で管理する方法がいいでしょう。
エピソード○は何時間、その時間をすぎたら次のエピソードに移るという方法がいいかもしれません。
③英語音声のみで視聴
②の作業がいい加減進んだら、字幕を消して英語音声だけで視聴します。
やり始めるときりがないのでこの作業も時間を決めて進めたほうがいいと思います。
完璧主義は英語学習の障害になります。
④シャドーイング(orオーバーラッピング)で仕上げ
おしまいに英語の音声を聞いて、実際に自分で遅れて発音してみる、字幕なしのシャドーイングがいいですが、無理な場合は字幕や紙のスクリプトを読みながら登場人物の発言の後に、画像を止めて読み上げます(オーバーラッピング)。
聴くだけのINPUTではなく、実際に発音することでOUT PUTの練習をします。
実際に学習するために Episode Link
上記「①’スクリプトを使って内容を理解」のために、下記のリンクで紹介する記事で不明な単語とセンテンスをまとめてみました。ダウンロードしたスクリプトと併せて、利用してみてください。
尚、リンク先の記事はエピソードを順次追加して更新していく予定です。
【フレンズ英語学習・Season1-Episode1】The one Where Monica Gets a Roommate
【フレンズで英語学習・Season1-Episode2】 The one with the sonogram at the end
【フレンズで英語学習 Season1/Episode3】The one with the Thumb
【フレンズで英語学習 Season1/Episode 4】The one with George Stephanopoulos
まとめ
英語学習が必須な人がたくさんいる中、僕の場合は必要に迫られているわけでもなく、半分趣味、海外旅行で役に立ったら良いな、くらいの軽い気持ちでいます。
今は最初に言ったように、英語を学ぶことが、義務でも強制でもなく、好きなペースで出来ることに感謝をしています。
歳をとるって、悪いことばかりではありません。
まだ若い皆さんにとっては、いろいろ制約、制限があるかと思いますが、できるときに頑張って英語学習に挑戦してみてください。
外国語をマスターすることに損はありません。
実際、僕も現役時代には拙いですが英語を学習していたおかげで海外に友人を作ることができ、いまでも交流が続いています。
ちょっと無理して頑張ってみてはいかがでしょうか。
<余談>
ここはジジイの世迷言なので、読み飛ばしていただいて結構です。
今から2年前63歳の時に,十数年振りにTOEICを受験してみました。必要に迫られてではありません、なんとなく気晴らしです。
結果は、なんと今までで最低のスコアでした。
ただ、そこはリタイアしたジジイ、いたずら心が湧いてきました。
試験会場では、おそらく最年長だったと思います。周りは高校生か大学生、若者ばかりでした。若さに嫉妬したのかもしれません。
全ての試験が終わったあと、周りに聞こえるように「あ~1問だけできなかった!また満点取り損なった!!」と言ったときの周りの若者の反応は面白かったですよ。
実際は、満点どころか、長文読解はまるでロト6、ヒヤリングでは耳が遠くなったせいか、音声がよく聴こえず、問題文もHazukiルーペ無しでは見ることができませんでした。
ジジイのイタズラでした。
<追伸>
TOEICといえば、僕が会社員時代、頑張って700点を目指すぞと宣言していた部下がいましたが、どうしただろうか?
もうその目標は達成しただろうか? ちょっと気になる今日この頃です。