日本の自動車メーカの数は世界的にも多い。
その中で特異な歴史を持っているのがスバルという会社。
疾風や隼などの名機を生み出した中島飛行機が前身の会社で少し前までは富士重工業という社名を使っていた。
この会社、現在日本の自動車メーカの中では生産台数は8社中6位、最近でこそ北米向けを中心に販売台数を伸ばしているが規模としては下から数えたほうが早い。
ただこの会社が作る車には他のメーカーにはない魅力がある。世界各地にスバリストと呼ばれるファンが存在し、古い車をメンテナンスしながら乗り続けている人も多い。
日本では昭和33年から発売が開始された国産初の大衆車スバル360を今でも大切にして乗っているファンもいる。
流石に初回生産車が走っていることはないと思うが40年前のモデルが走る姿を街で見るのはそう難しいことではない。
なぜ、他社では聞かない特別なファンがいるのか、それなりの理由があるはずだ。スバルのエンジニア達に聞くと必ずこの言葉が返ってくると思って間違いない。
「一度、乗ってみればわかります。」
飛行機という最高の技術を受け継いだプライドがそこにあるのだろう。
さらに最近ではエンジニアの技術志向の高さからスタイルは二の次と悪評だった車両のデザインも改善されている。
以前、スバルの販売店に来ていた年配のご婦人が展示車両を見て言った言葉が忘れられない。
「最近、スバルは垢抜けたわよねえ」。
僕もそう思う。
P .S
僕がこのXVに乗ってから5年が経つ。
それまではずっとこの会社の軽自動車に乗っていたが、この新型車が出たら買い換えるとスバルのセールスと約束していた。
僕はこのXVが発売されるのはずっと時間がかかると思っていたが意外と早く発売された。
想定外の出費になったが、僕は約束は守ると宣言していたので即購入した。
確かに乗ってみてこの車の良さが分かったように思う。