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【カタカナ語】ヤングケアラーの言葉の意味を考える

  • 2022年7月24日
  • 2023年1月26日
  • 雑考

こんにちは、オニマ(→オニマのプロフィール)です。

 

最近、ヤングケアラーっていう言葉、よく聞くようになりました。

若い世代が親の面倒を見ているという意味です。

大きな社会問題であることは十分に理解できますが、それ以前にこの呼び方が気になりました。

ヤングケアラー =「若年介護者」じゃダメなのだろうかという疑問。

この記事では、ヤングケアラーそのものではなくカタカナ語について考えてみます。

何を言っているのかわからない

 

ビジネスで(仕事で)の会話を聞いていると、何を言っているのか,わからない場面に遭遇することってありますよね。

BISくん
お前はもう仕事してないだろ!

 

特に、俺は(私は)できるんだぞ!という雰囲気を発散さえている人の会話は正直何を言っているのかわからないことが多いです。

都度ググらないと会話についていけません。

そのMTには私もジョインしますよ。

私もそのM Tにはジョインしますよ。

人事部に異動してきた、女性課長の言葉です。

MT、どこかのアイドルグループ?

ジョイン、女院、女陰(ちょっといやらし)?

異動先のメンバーに舐められないようにと思ったのかもしれませんが、ジョインってなんなんだ!

そんな言葉で優越感もてるんかいなってね。

注)M TはMeeting(会議)、ジョインはJoin(参加)の意味です。念のため。

利助ってどこの居酒屋?オルタナティブって何?

そうこうするうちに、会議の日程が変更になり「そのMTはリスケします」また出た。

リスケは今では一般に浸透しているので流石に僕でも意味はわかります。

ただ、最初に聞いたときは 「利助?どこの居酒屋?」てな感じです。

まあ、本人は格好がいいと思って使っているんでしょうが、もう少し工夫したらいいのに、と思ってしまいますね。

一方、別の会議で「この件はオルタナティブでいこうと思います」と議長に言われた時は、「はあ?意味わかんない」。

慌ててスマホで調べました。

オルタナティブ(Alternative)=「代替えの」の意味

日本語として定着(?)したオルタナティブはビジネスの分野で頻繁に用いられており、文書作成や会議での討論の場面で「代案」や「二者択一の選択肢」といった意味で用いられる。

人事課長より上だ。

とにかく意味がわからない。

意味がわからないのは会議の参加資格無しってことか?

その資料はアサップでお願いしますって、あさっての聞き間違い?

さらには、上司から資料作成を頼まれた時には

僕「いつまでに仕上げればいいでしょうか?」

上司「あー、できるだけ早く、アサップでお願いします」

これまた?です。あさって?早すぎる。

僕「あさってですか?もう少し時間をください。」

上司「いやいや、アサップ(ASAP=As Soon As Possible )ですよ、できるだけ早くでお願いします。」

もはや漫才

結局、優越感を表したいのだろうか?


こうした傾向はなぜ流行したのでしょうか?

このような言葉をよく聞くようになったのは、僕の勤務していた会社がある企業に買収されて買収元の本社からの異動者が増えてきてからだったような気がします。

おそらくですが、自分の企業が買収した事業体に乗り込んでくるのに、優越感を見せつけようとの思いが強く出たのでしょう。

僕にはそう思えてなりませんでした。

しかし、それだけではなく、日本人全体にいえる劣等感の裏返しによる優越感のようにも思えます。

日本で英語を使いこなせる人の割合は10%以下

あるアンケート調査では、日本人で英語をなんの心配もなく使いこなせる人の割合は10%以下という結果が出ています。

別の調査結果ではなんと、英語を聞くことも話すことも問題なくできると答えた人は2.5%。

これってすごくないですか。

日本人が英語に関心がないというわけではないことは、多くの人が知っています。

なのに実力はこの数字です。

街のいたるところに英語の表記がある不思議

日本人の英語好きは街を見渡すとよくわかります、いたるところに英語表記が溢れています。

寝具店の Sleeping Shop はご愛嬌としても、外国からきた人が街の風景を見たら「日本は英語が通じる国なんだ」ときっと誤解するでしょう。

それほど英語まみれです。

まあ、ほとんどが変な和製英語みたいですけど。

 

カタカナ語を使いたがるのは英語下手の裏返しか


英語は好き、でもなかなか話せるようにならない。

その裏返しが、カタカナ語を多用する要因になっているのでしょうか。

英語コンプレックスの裏返しで、カタカナ語を使いまくる。

英語に負けてないぞ!といっているのでしょうか。

カタカナ語は意味をオブラートに包む効果がある


ただ、英語もどきのカタカナ語は本来の意味をオブラートに包んでくれる効果もあるようです。

プー太郎よりもフリーターがいい

定職につかずにアルバイトや非正規職で生計を立てている人をなんと呼びますか?

プー太郎とは呼びませんね。

フリーターです。

組織に縛られずに、自分の意思を持って生活する人みたいなポジティブ(失礼、前向き)な響きがありますね。

 

ストーカー

それから、自分が好意を寄せる女性にしつこくつきまとう人。

そうストーカーです。

この言葉には、陰湿なイメージがありますね。

言葉にはその行為を良いイメージや悪いイメージに作り上げる効果があります。

カタカナ語は単純に英語下手だけの問題ではないようです。

 

まとめ ジョインは参加、リスケは予定変更、アサップは至急でいいじゃない

 

ONIMA
結局はカタカナ語って、日本語リテラシーがない人達が使いたがる言葉なんだよ。
BISくん
リテラシーってなんじゃ!
ONIMA
リテラシーって「物事を正確に理解して活用できる能力」のことですよ。
ほら、単に「日本語能力」じゃ正しい意味が伝わらないでしょ。
だからリテラシーって言葉を使うんです。
あれ?これってカタカナ語だ。
ごめん、カタカナ語も便利だね。

カタカナ語には特別な意味を伝えるという役割がある

結局、日本語で言えることをカタカナ語でいうと何となく、できる人に見えるから使う場合と、あえてカタカナ語にすることで、そのことを意識してほしいという場合もありそうです。

その意味ではヤングケアラー若くして本来しなくてもいいはずの親の介護をしている中学生や高校生のイメージを強調できる言葉として意味があるように思います。

「若年介護者」では単に親の面倒をみる若い人、お年寄り思いの若者になってしまうからなんでしょうね。

ヤングケアラー(Young Carer)という言葉は決して格好良くみせるとか、流行り言葉ではなく特別な状況にあるということを強調するためにそういう呼び方をしたんだろうという見方ができますね。

 

ついでに、ソーシャルデイスタンスもコロナ禍の予防処置の意味を強調した言葉で、単に「間隔を開けて」ではない感染症予防のイメージを伝える言葉としてはありなのでしょう。

 

ジョインは参加、リスケは予定変更、アサップは至急でいいじゃない

ただ、ジョインリスケアサップ参加予定変更至急(できるだけ早く)でいいと思うんですが、どうでしょうか。

日本語リテラシーの理解が必要ですね。

 

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