パレートの法則ではない80対20の法則
現役時代、仕事で80対20の法則をよく使いました。
と言っても、パレートの法則として知られているあの法則ではありません。
もちろん、パレートの法則も色々と仕事の優先順位を決めたり、課題の解決に重宝しましたが、ここでいう80対20の法則は僕が独自に決めて使っていたものです。
リタイアする際には後輩に伝授したいと思いましたが、彼はこの法則の効果を疑い現在も使っていないようです。
勿体無いですね。
えっ!どんな法則かって?
難しい話ではありません。
仕事で人を説得するのが難しい場合に本当のことを20%、嘘を80%で資料や会話を構成せよということです。
僕の経験では、このやり方で諦めかけていた提案も、ほぼ100%受け入れられました。
この法則の「嘘」は「本当の嘘」ではない
ただ勘違いしないでほしいのは、ここでいう「嘘」とは、事実無根のことや、人を傷付けるような「本当の嘘」のことではありません。
自分の想いを強力に相手に伝えられるようにするテクニックとでも理解してもらえたらいいと思います。
例えば、ある企画を顧客に提案した際の反応を上司から求められた場合、
「はい、とても気にいってくれ、すぐにでも採用したいと言ってくれそうな雰囲気でした。」
という具合に答えることで企画案は社内で通りやすくなるはずです。
「嘘」と「本当」は80:20がちょうど良い
ここでのポイントは顧客に企画を提案したこと。
これは事実であり本当のことです。
そして顧客の反応については、実際にはそうは言っていないが顧客の態度から採用したいんじゃないかという雰囲気を察したということを、「採用したいと言ってくれそうな雰囲気」と報告しています。
これが「嘘」の80%。
顧客に企画を提案した事実が本当の20%です。
本当のことだけをそのまま報告したのではせっかくの企画がボツになる可能性があります。
「企画を提案した結果、好感触でしたが採用までは至りませんでした」と100%事実をそのまま報告したのでは折角の企画も評価が下がってしまいます。
一方、「企画を提案したところ大変乗り気ですぐにでも採用・契約したいと言っていました」では完全な嘘になってしまいます。
そこで「はい、とても気にいってくれました、すぐにでも採用したいと言ってくれそうな雰囲気でした」が登場します。
これが僕が推奨する80の嘘対20の本当の法則の中身です。
みなさんもラーメンのC Mではありませんが、騙されたと思って使ってみてください。
ただし、本当の嘘は絶対にダメですよ。
要は仕事に対する想いだよ。熱く語ればいいんだよ、本当に自分がそう思うんだったら・・。そのためのテクニックなんだよ。
パレートの法則
ヴィルフレード・パレートが、投入(インプット)と算出(アイトプット)の関係には常に偏りがあることを発見してから1世紀以上が経過した。
費やした時間の80%はわずか20%の成果しか生まないといういう事実は「パレートの法則」や「80対20の法則」「最小努力の法」「不均衡の法則」などと様々な名前が付けられているが「80対20の法則」が最も知られている呼び方ではないだろうか。
ビジネスの世界では最小(20%)の努力で最大(80%)の結果を生み出すよう、経営者、IT担当者、品質管理担当者などに影響を与えている。
この法則を正しく理解すると世の中の常識をひっくり返すことも可能な法則である。参考文献:阪急コミニュケーションズ刊 「人生を変える80対20の法則」
僕はこの本を以前に購入したことを忘れ、2冊購入してしまった。
よくあることですよね。ないか!