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『死ぬ前にしたいこと』を考える

  • 2023年1月25日
  • 2023年6月25日
  • 雑考

『死ぬ前に食べたいもの、行きたいところ、やりたいことはなんですか?』

唐突な質問ですが、即答できる人はいますか。

これに明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

「今食べたいもの」、「今行きたいところ」、「今したいこと」なら多くの人が答えられると思いますが、自分が ”死ぬ前に” となると答えることは難しいのではないでしょうか。

 

この記事では、『死ぬ前に・・・』の質問に即答できるようになるにはどうすればいいのか、考えてみました。

いろいろ考えてみた結果、その方法を見つけました。

 

『死ぬ前に・・・』の後に ”もう一度”  をつけてみる

『死ぬ前に』という前提条件が入ると、この質問に答えることは難しくなります。

これと似たような問いで魔法のランプの魔人の『一つだけ願いを叶えてあげる』という話と比較するとなぜ難しいかが、よくわかります。

この二つは同じようにみえますが、全く違います。

ランプの魔人の話は願いを叶えてもらった後も、なにかしらの人生が続きますが、『死ぬ前に・・・』はそれをやったら次はない、後がありません。

なので、『死ぬ前に・・・』に答えるのは簡単ではないでしょう。

では、答えやすくするために質問を次のように変えて見たらどうでしょう。

『死ぬ前に今まで経験してきた中でもう一度したいことはなんですか?』

 

自分が食べたいもの、行きたいところ、やりたいこと、が何もない人はいないはずです。

それぞれに「もう一度」をつけてみたらいいでしょう。

死ぬ前に

もう一度食べたいものはなんですか?
もう一度
行きたいところはどこですか?
もう一度
やりたいことはなんですか?

ずっとハードルが下がったでしょう。

もちろん、思っていたけど経験できなかったことや、やり残したことも、したいことの答えになると思いますが、最後にたった一つですよ。

もしも思いが強すぎるだけで大したことのないことを選んでしまったら取り返しがつきません。

その点、以前経験したことで自分がもう一度食べたい、行きたい、したいことであればきっと失敗はないはず。

今までの経験を整理してみましょう。

きっと答えがみつかるはずです。

 

友人の葬儀で思ったこと

なぜこんなことを書いたかというと、今年に入ってすぐ、友人が急死しました。

葬儀で棺桶の中の彼を見て思ったことがありました。

最後に食べたいと思ったのはなんだろうか。

行きたいところもあったのだろうか。

もっとやりたいことがあったのだろうか。


当たり前ですが、人は死んだら何もすることができなくなります。


彼の家族は彼の想いを知っていたのだろうか?

本人が心の中にしまっていたのであれば、もう本人以外にはわかりません。

もしも彼だったらこの質問にどう答えただろうか。

そんな考えがよぎりました。

 

やり残したことを振り返る

誰もが忘れることのできない事や、やりの残したと思うことを持っていると思います。

すでにリタイアしていたら、なおさら、今までの経験も豊富なはずです。

その経験は”良い思い出”もあれば”後悔している事”もあると思います。

それらを、もう一度○○ができたら、と考えてみたらどうでしょうか。

やり残したことをやってみるでもいいかもしれません。

そうすれば、『死ぬ前に・・・』に答えられるようになるのではないでしょうか。

それはきっと、これから目指すものでもあるのではないかと思います。

人との繋がりを大切にする

やり残したことを確認する良い方法は人に話してみることです。

相手がいると曖昧だったこともはっきりしてきます。

家族や、信頼できる友人に自分の経験を話してみてはどうでしょうか。


人に話すことで、一番食べたいもの、行きたいところ、やりたいことが見えてくることがあります。

家族はもちろん、人生に欠かせない存在ですが、気のあった友人も大切にすべきです。

定年・リタイアしてしまうとなかなか昔の友人と会う機会がなくなってきますが、繋がりは大切です。

特にこの人とは、この人達とはずっと繋がっていたいと思えるなら、会って話をするべきでしょう。

きっと色々なヒントをつかむことができると思います。

まとめ

死ぬ前に何がしたいか。

これは究極の質問であると同時に、この質問はこれから迎える最後の瞬間までに何をしたらいいのかを考えるきっかけになるように思います。

普段の生活を何の気なしに過ごしていると、希望や目的をなくしてしまいがちになります。

『死ぬ前に・・・』はあまり考えたくはないことですが、考えざるを得ないことでもあります。


今までにやってきたことを振り返ってみましょう。

やり残したことを思い出してみましょう。

きっと、『死ぬ前に・・・』の答えがみつかると思います。

同時に、今自分が残りの時間にしたいこともみつかるでしょう。