こんにちは、オニマ(→オニマのプロフィール)です。
僕は今、非喫煙者です。
と言ったのは、ずっと昔は、ヘビースモーカーだったからです。
この記事では僕がタバコをやめた理由について書いています。
ただ、禁煙の方法について書いているわけではないので、それを期待している方には物足りないと思います。
あらかじめ、お伝えしておきます。
以前は一日40本のヘビースモーカー
一日に40本タバコを吸う人間をヘビースモーカーと呼んでいいのかどうかわかりませんが約30年前の僕の一日の喫煙の本数です。
なぜそんなにもタバコを吸うことができたのか、それはその当時、日本の社会が喫煙に対して寛大だったからです。
昔は喫煙に寛大な時代だった
その昔、喫煙に関しては今では想像できないくらい寛大な時代でした。
それほど遠い昔ではありません。
望まない受動喫煙の防止を目的とする改正健康増進法が平成30年7月に成立
飲食店・職場等には令和2年4月1日から原則屋内禁煙が義務づけられました
昔は職場で勤務中に喫煙できた。
昔は職場で勤務中にタバコを吸うことができました。
「今でも、勤務中であっても喫煙室でタバコは吸えるよ」と言う方がいらっしゃると思いますが
昔は、事務所の自分の席で仕事をしながらタバコが吸えたということです。
若い方にとっては、会社でも、商業施設でも、交通機関でも、タバコは喫煙室で吸うのが常識だと認識していると思いますが、その昔、タバコはどこででも吸うことができました。
その昔、国際線には喫煙席があった
その昔、飛行機の国際線の座席には、喫煙席と禁煙席がありました。
ただ、二つの区間は仕切られてはおらず大体が、後部の席が喫煙席。
飛行機のキャビン内は定期的に全ての空気が循環する構造になっているので、喫煙席の煙はキャビン全体に拡散されます。
そのため、席を分けたとしてもあまり意味はなかったんだろうと思います。
何時間も煙にさらされていたかと思うと恐ろしいですね。
それから、煙も嫌ですが、喫煙者はライターやマッチを持っています。
その使用については制限がありませんでした。
あらぬ使い方だってできたはずです。
怖いですね。
(中略)世界的な機内禁煙化の潮流を受け、JAL(日本航空)では1990(平成2)年に2時間以内の全路線で、1998(平成10)からはすべての国内線を全席禁煙にするなどの取り組みが見られました。これは1992(平成4)年に、ICAO(国際民間航空機関)が国際的な機内禁煙化を勧告したことも関係しています。(中略)その後JAL、ANAともに全面禁煙へ踏み切ったのは1999(平成11)年のこと(以降略)
乗り物ニュースより抜粋
ローカル線の灰皿は床だった
それから、今思い出しても不思議なのが、僕が学生時代に通学で使っていたローカル線の電車。
禁煙車、喫煙車の区別はなく、どこででもタバコを吸うことができました。
そして一番の驚きが、車両には喫煙可にもかかわらず、灰皿がなかったこと。
「あ~、喫煙者はポケットサイズの灰皿を個人持ちしてたのね」と想像したあなたは常識人です。
ですが残念ながら、答えはNOです。
灰皿は、車両の床 です。
タバコの灰も、吸い殻も全て電車の床に捨てます。
流石に火がついた吸殻は足で消しますが、床に捨てるのが普通であり誰も不思議に思っていませんでした。
ディズニーランドか!
注)ディズニーランドではゴミを園内どこにでも捨てても係が全て回収するという意味で書いてます。ディズニーランドは喫煙所を除き全てのエリアは禁煙です。
そんな時代でした。
僕がタバコをやめようと思ったのは臭いから
本題の、僕がタバコをやめた理由ですが、それは匂いです。
健康を考えてとか、おこずかいが足りなくなったから(なくはないですが)ではなく、タバコの匂いが気になるようになったことが一番の理由です。
自分の吐く息が臭い
第一に、自分が吐く息が臭いこと。
周りの人は「〇〇さん、息がタバコ臭~い!」なんて決して言いません。
自分でも自分の息が臭いことを意識していませんでした。
では、なぜそう思ったのか?
ある時、会社の上司が僕の顔の間近で何か言った時に、
「あっ!タバコくせー」と思ったのがきっっけでした。
家に帰り、妻に確認すると。
「当たり前じゃない、口臭いよ!近くにいると気持ち悪くなってくる!」
とショッキングな一言(いや一言どころかこの後、十言くらの言葉が飛んできた)で
「タバコやめようかな~」と思うようになりました。
宴会の後は洋服の匂いがたまらなく臭くなる
そして、匂いで決定的だったのが会社主催の宴会後、洋服に染み付いた匂い。
喫煙者だった僕でもあの匂いには閉口させられました。
宴会の後は洋服どころか、耳の穴の中まで匂いが残ります。
当時の社内での喫煙率は70%くらいでしょうか、ほぼ全員が喫煙者でした。
そして宴会場はどこもが喫煙可でした。
タバコはやめた本当の理由は・・・
タバコの匂いが嫌で自分自身も匂いを発している。
宴会に出ても臭いだけ。
そろそろタバコやめよーかと思い始めましたが、ただ思っただけで、実際にはなかなかやめることができませんでした。
というよりも、本気でやめようという気にならなかった、というのが正解です。
“夢枕に立つ”って、こうゆうこと?
そんな、ある夜に経験したのが世間でいうところの ”夢枕に立つ” 。
夢の中で、少し前に亡くなった祖母が現れて言ったのが「そろそろタバコやめなさい」
そう言うと消えてしまった。
朝起きた時には単なる夢だと思いあまり気にもしていなかったのですが・・・。
幾度となく喫煙の機会が奪われた出張の日
その日は、大阪へ出張の日、いつもの習慣で東京駅には少し早めに行き、駅内のカフェで一服する。
それが常でした。
カフェの席、もちろん喫煙席に座り、コーヒーを注文してから真新しいタバコのパッケージから一本取り出して火をつけようとした。
ちょうどその時、隣の席に、乳幼児を抱いた女性が座りました。
ウエイトレスの「申し訳ありません、禁煙席が一杯でこの席しかありません」の言葉で、その女性がタバコを吸わないことを理解しました。
そうなると隣で煙を出すのはどうなのか?
ましてや乳幼児もいる。
僕は取り出したタバコをしまいました。
僕は喫煙者ではあったが同時に常識人でもありました。
何が常識人だ、アホ!
その後は新幹線の禁煙席(人の煙は嫌なので電車は必ず禁煙車両を選びます)に乗り新大阪駅に到着。
喫茶店で一服しようと思っていましたが、またまたそんな機会はなくなりました。
新大阪駅から営業との待ち合わせの場所までは、御堂筋線を乗り継いで行くことにしていましたが
時間を読み違えたために、ゆっくり喫茶店でタバコなどという余裕は無く、急いで約束の場所に時間通りに辿りつきました。
その後、仕事は順調に片付いたのですが、その後も、ことごとく喫煙の機会は失われました。
営業に誘われて訪ねた、おすすめの昼食の店は、当時は珍しく全面禁煙。
その後営業部員と合流した営業課長と喫茶店で打ち合わせをしましたが、その上司は大の嫌煙家、
座った席はもちろん禁煙席です。
僕がタバコをやめてから早くも30年が経過した
祖母が本当に夢枕に立ったのかどうかはわかりませんが、タバコはやめないといけないんだろうなという気になり、その日から僕は、禁煙しました。
最初の2週間はタバコを吸ってしまった夢を見ましたが、それ以降は特に禁断症状が出るとか、イライラするとかいう問題は起きませんでした。
その頃、世の中の動きも喫煙者に厳しくなってきたのも幸いして、僕が喫煙者に戻ることもなくなりました。
今後についても大丈夫だと思います。
なぜなら、
・タバコの匂いが生理的に嫌になったこと。
・世の中が禁煙の流れになったこと。
・タバコ値段が途方もなく高くなったこと。
それらが僕の禁煙に味方をしてくれているからです。
追 伸 記:2023年1月
僕がタバコを吸い始めたのは、学生時代(注:20歳は過ぎていましたよ、念のため)。
友人にそそのかされて、試しに吸ったのが運の尽き。
それからタバコ吸いの生活がはじまりました。
そして、最近、僕にタバコの吸い方を教えた友人Kは、あまりタバコが得意ではなく、肺に吸い込むどころか煙をふかしていただけだったと、彼の葬儀後(実は、最近彼は若くして亡くなりました。)に娘さんから聞きました。
おまけに早々に禁煙して、結婚前には完全に嫌煙家に変身していたそうです。
「タバコは深呼吸するように肺まで吸い込むんだよ!」と偉そうな彼の言葉は何だったのでしょうか?
卒業後も、しばらく彼とは交流がありましたが、完全に騙されていました。
「悔しい〜」
ただ、もうすでに時効ですし、彼らしいので許すことにします。
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