今までに作った弁当の写真を改めて眺めて見るとどれも同じような内容。
なるべく、季節のものを入れようとしているが毎日のことなのでなかなか思うようにはいかない。
同じように、弁当作りに悩んでいる方も多いのではないだろうか?
そこで弁当作りを飛躍的に簡単にする方法を提案する。
弁当のご飯を白飯から炊き込みご飯に変えるだけ、これで弁当作りが簡単かつ美味しくる事請け合いだ。
炊き込みご飯で作る簡単弁当
弁当作りで重宝するのが、炊き込みご飯を弁当のメインにすること。
ご飯とおかずが一緒になっているので、加えるおかずの品数もそう多くなくても問題ない。
そのときに、一つだけ気をつけなくてはいけないのが予約タイマーでの炊飯。
炊き込みご飯に使う材料は生モノが多い、具材の劣化を考えると、夜にタイマーをかけて、食材を長時間炊飯釜に入れておくのはあまり好ましくない。
炊き込みご飯を作るときは注意してほしい。
朝の早い時間に米を研ぎ、炊飯器をセットするのは大変だが、習慣化してしまうとさほど苦にならなくなる。
むしろ朝のウオーミングアップに適当な作業だとも思う。
(そんな事言われなくても前からやってるよ!と言われそうだが・・・失礼しました)
炊き込みご飯ベスト3
僕が作る炊き込みご飯のベスト3を紹介。
どれも超簡単に作ることができる。
ただ、このベストはあくまでも個人の意見、ツッコミはご容赦願いたい(汗)。
第3 位:桜エビの炊き込みご飯
桜エビの旬は春と秋。
桜エビは資源保護のために年に2回だけ漁が解禁になるそうだ。
春漁は3月中旬~6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬。
この桜エビ、国内ではほぼ100%が駿河湾産だという。
漁の期間も先の解禁日の約40日ほど。
そう言われると、桜エビが「海の宝石」と言われ珍重されている理由もわかる。
この炊き込みご飯を作ると、「あれ、もう季節が変わった?」「この前作ったばかりのような気がする」と時間がとんでもない早さですぎて行くのを感じるのだ。
食材で季節を感じることができるのはとてもいいことだと思うと同時に、季節感がなくなった今、桜エビは季節を知らせててくれる使者のようだ。
<材 料>
弁当2人分+朝食+ストック(おにぎり2個)
弁当は僕と妻の二人分、朝食は弁当と同じ食材+αで済ます。
炊き込みで残った分はおにぎりにして冷凍で保存、これもまた便利に使える。
白 米:2合
桜エビ:120g(写真のものは残念ながら駿河湾産ではなく台湾産)
生 姜:一欠片
白だし:大さじ2
<作り方>
①米を研ぎ、水を炊飯釜の2合のレベルに合わせる。
②炊飯器釜の水を大さじ2杯分取り除き、白だしを同量加える。
③炊飯釜に桜エビと千切りにした生姜を加え、炊飯。
第2位:タケノコの炊き込みご飯
タケノコは春を感じさせてくれる食材の代表。
あの孟宗竹の子供だと思うと、とても不思議だ。
以前は近所に竹林を持っている知人からお裾分けをいただいたこともあったが
今は道の駅やスーパーに並ぶのを待っている。
以前、イタリアの友人が日本に来たときに京都で勧めたタケノコの煮物を不思議そうな顔で食べていたのを思い出した。
彼の食後の感想は「ブォーノ」(いいね!)。
イタリアにも竹林はあるらしい。
なので当然タケノコも出る。
彼はイタリアでタケノコを調理しただろうか。
一応オリーブオイルでソテーしても美味しいと伝えておいたのだが。
米糠を使ったタケノコのアク取りは妻の担当だ。
朝の5時30分に冷蔵庫を開けると前の晩にアク取りしたタケノコが水を張ったガラスのボールに入っている。
これを炊き込みご飯にするのは僕の仕事。
当然(?)だが妻はまだ寝ている。
<材 料>
弁当2人分+朝食+ストック(おにぎり2個)
白 米:2合
タケノコ:300g(アク抜き済みのもの)
白だし :大さじ2
<作り方>
①米を研ぎ、水を炊飯釜の2合のレベルに合わせる。
②炊飯器釜の水を大さじ2杯分取り除き、白だしを同量加える。
③炊飯釜に扇子状に切ったタケノコを加え、炊飯。
第1位:タサン志麻さんの塩昆布とホタテの炊き込みご飯
一番のおすすめは、米と塩昆布とホタテの貝柱だけで作る「タサン志麻さんの塩昆布とホタテの炊き込みご飯」。
我が家の定番である「タサン志麻さんレシピ」の炊き込みご飯、簡単なレシピながら絶妙な味だ。
我が家では、「今日志麻さんにする?」が合言葉だ。
このレシピ、米を研いで炊飯器に水を入れホタテの貝柱と塩昆布を適量入れて炊飯器で炊くだけ。
こんなに簡単に美味しい炊き込みができるのかというほどの美味である。
第2位、3位は旬の食材を使っているがこの「志麻さん」はいつでも作れるように、キッチンの引き出しに塩昆布、冷凍庫にホタテの貝柱を常備している。
<材 料>
弁当2人分+朝食+ストック(おにぎり2個)
白 米:2合
ホタテ貝柱:200g
塩 昆 布:適量
<作り方>
①米を研ぎ、水を炊飯釜の2合のレベルに合わせる。
②塩昆布を適量散らす
③ホタテの貝柱を円を描くように並べる。
(並べ方は自由で良い)
銀杏プラス
季節によっては、”志麻さんレシピ”に銀杏をプラスしてもさらに良い。
最近加わったホタルイカの炊き込みご飯
ベスト3以外におすすめなのがホタルイカの炊き込みご飯。
3月から5月にかけてはホタルイカの旬だ。
ホタルイカは生のまま刺身、オリーブオイルと一緒にソテーしてお気に入りのバゲットでブルスケッタで食べるのを定番にしていたが、試しに炊き込みご飯にトライしてみた。
当初、生臭くなるかなと思っていたが、実際には、なんのことはない、とても美味しい。
余談だがスーパーでホタルイカを見かけると、富山出身の昔の同僚のことを思い出す。
季節になり海に行くといくらでもホタルイカが獲れ、自分で獲って食べたんだそうだ。
なんとも羨ましいいというか、ワイルドだ。
<材 料>
弁当2人分+朝食+ストック(おにぎり2個)
白 米:2合
ホタルイカ:200g
生 姜:一欠片
白 だ し:大さじ2
<作り方>
①米を研ぎ、水を炊飯釜の2合のレベルに合わせる。
②炊飯器釜の水を大さじ2杯分取り除き、白だしを同量加える。
③炊飯釜にホタルイカと千切りにした生姜を加え、炊飯。
まとめと注意
最後に一つだけ注意をしたい。
気温が高い時期に前の晩につくった炊き込みご飯を弁当として入れることはNG。
具材によっては傷みやすく食中毒を引き起こす危険がある。
弁当に入れる炊き込みご飯は必ず当日の朝つくったものを、しっかり粗熱を取ってから弁当箱に詰めるようにしよう。
忙しい朝でも炊き込みご飯は簡単につくることはできるので。