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未完成の企画書を上司に見せてはいけない理由

まだ作成途中の企画書を上司から見せろと言われて見せたら、この企画は中止だと言われた。

企画書が完成していないのに上司から見せろと言われたけど、見せたくなかった。

中途作成の企画書を上司からダメ出しされたので、言い訳したら怒られた。

 

こんな経験ありませんか?

あなたが事業方針や製品開発などの企画書を作成する立場にあったとしたら一つだけ重要なことがあります。

それは、企画書が完成するまではその報告書を上司に見せてはいけないということです。

理由は、十分に趣旨が固まっていない状態でダメ出しをされると、その後その企画案を継続することができなくなるからです。

途中で企画を否定されたらそこでおわり

途中の状態では伝えたい趣旨が十分に表現されていないために、実はこの背景にはこんなことがあって、これが実現したらこんな効果があるということが十分に表現できていません。

そんな状態では上司から企画案そのものを否定される可能性があります。

そうなると、それ以降その企画を練ることができなくなります。

本来なら素晴らしい企画になることころが途中で中止されてしまう危険性があるのです。

未完成部分を言葉で補足する方法もあるだろうという意見もあるかもしれませんが、一旦頭の中にインプットされたものは受け取り側(上司)のイメージで固まってしまうため、何を言っても言い訳にしかなりません。

 

BISくん
まだ途中の企画案だといえばいいんじゃない。
言葉で補足すればいいじゃん。
ONIMA
いやいや、上司はそこに書いてあることしか理解しないよ。
途中だろうがなんだろうが頭の中で結論を出していると思うよ。
それに、一旦ダメ出ししたら、その企画案をつくることができなくなるからね。
業務違反になるよ。
まあ、僕は平気で続けていたけどね。
BISくん
そんなものなのかねえ。

一度NGになった案を通すのは非常に大変なことでありダメ出しされた作業を続けるのは、極端な場合、業務命令違反になる可能性もあります。

それを回避するには、作成途中の企画書は完成するまでは絶対に上司には見せないようにすることです。

企画案を起承転結で構想して起承までの段階で上司に説明を求められたら、十分内容を伝えることができません。

これから、転・結でこうなる、ああなると説明しても上司はなかなか理解しないでしょう。

極端な話、結論を先に書いた企画書もあっていいようにも思いますが、それでも未完成状態の企画案を上司に見せることは避けた方が良いでしょう。

承認されない理由(言い訳)にはならない

企画書が完成し提出した結果NGになったのなら納得するしかないと思いますが、途中の状態で拒否された場合、企画案がそもそも大した内容でなかったのに、途中だったからと言い訳に使われることもあります。

それも、作成の途中で上司に見せてはいけない理由の一つだと思います。

完成状態で正しく評価してもらいましょう。

BISくん
この案、素晴らしいと思っていたけど、途中で上司から見せろと言われてボロクソだったよ
ONIMA
君の上司の〇〇さんは細かいからね。
BISくん
いや、これから完成に向けて色々書きたいことがあったんだよ。
もうこの作業は中止だって言われたけど。
最後まで書いていれば素晴らしい企画案になっていたと思うんだけどね。
ONIMA
君はいつもそんなこと言ってるけど、まともな企画案なんか書いたことないじゃない。それって言い訳だな。
BISくん
??

究極の提案

今は日本の空から完全に引退してしまいましたが、戦後日本初の純国産旅客機 Y S-11をご存知でしょうか。

この飛行機、敗戦後に航空機の開発製造を禁止されていた日本で最初に企画、生産された民間飛行機です。

この飛行機を開発するにあたっては政府からの予算獲得が必須でした。

そのためこのプロジェクトのスタッフは思いもよらない方法でこの企画案を通しました。

昭和33年、飛行機の企画が承認される前に、実物大の模型を作り政府の担当者を招待、内装の仕上げを徹底し、機内をリアルに表現しました。

担当者を機内に案内し、作りたいのはこれだと説明した結果、狙い通り企画案が通過、予算を獲得しました。

どんなに夢のある企画書を何百ベージ書いたところでこの作戦には敵わないでしょう。

おそらく企画書に日本で最初に純国産の飛行機を作りたいと想いだけを詰め込んでも相手に刺さる提案にはならなかったのではないでしょうか。

本来のテーマとは少し違うと思いますが、自分の想いを伝えるなら、企画案を完成状態でプレゼンするべきだという見本のような事例だと思います。

方法は様々だと思いますが企画案は途中で相手に見せてはいけないことは確かなことではないでしょうか。

企画書はさっさとまとめること

それ以上に大切なのは、企画書は長々と時間をかけずにさっさと完成させた方が良いということだと思います。

良いアイデアがあれば作業は素早く出来るはずです。

上司は待ちくたびれた結果、途中で見せろというのだと思います。

時間をかけてもうまくまとめられないのはその企画が大したことないからだと思いますけどね。

これ、僕の実体験です。