時々妻と一緒にスーパーに買い物に行く。
普段は妻が一人で行くのだが、米や飲料などの重いものを購入する時は荷物持ちとして妻に同行する。
平日の混雑を避けた時間帯に行くのだが、決まって定年後に家でくすぶっていて(自分のことは棚にあげているが)暇つぶしにスーパーにきていると思える男の人を見かける。
定年してやることがなく奥様に張り付いている濡れ落ち葉だ。
ご夫婦で来店しているのだがこの旦那様方は買物カートや買物カゴを持つでもなく手ぶらで奥様と離れたところで店内の商品を眺めている。
ただ眺めているだけだ。
それも狭い通路の真ん中を陣取り眺めているのである。まさに流れを妨げる邪魔な岩石になっている。
僕らは、そんな人を見つけると「岩石発見!」と言って声を掛け合っているが、当たり前だが、当の本人は気がつかない。
どうか買物カゴを持つなり、カートを押すなり少しは役に立つことをして欲しい。それが無理なら待合場所で佇んでいて欲しい。
折角の自由な時間、本当の「終わった人」ではなく「自由な人」であって欲しいものだ。