検索キーワード

インキュベートの法則!新しいことを習慣化する5つの方法

  • 2021年12月28日
  • 2023年9月14日
  • 雑考

 何か新しいことを初めても、3日しかもたない。

 いわゆる三日坊主。

 ・数え切れないほどのダイエットの挑戦
 ・何度も誓うが続かない英会話の勉強
 ・毎日早朝にすると決めたウォーキング

 などだ。

 この記事では3日坊主を卒業して、新しい習慣を取り入れる5つの方法について解説しています。

インキュベートの法則

 あることを21日間継続するとそれが習慣になり続けられると言う法則、これをインキュベートの法則と言います。

この期間を頑張ることができれば、誰でも新しいことを習慣化することができると説明しています。

 インキュベート法則とは、物事を習慣化するためには、顕在意識を潜在意識に変えることで行いを継続できるという行動心理学の一種です。

ホメオスタシス

 そもそも、何故人は何かを始めてもそれを長く続けていくことが難しいのでしょうか。

 それは、人が持つある特性がそうさせるためです。

 人にはホメオスタシスという機能があります。

 いわゆる恒常性維持機能、簡単に言えば現状維持機能のことです。

 現状を変えることに面倒臭さを感じ、今のままが一番いいんだと思ってしまうという特性がホメオスタシスです。

 人は元来、何かを変えることに対して抵抗する気持ちを持っています。

 この特性があるために、人が何かを始めようとすると「それって本当に必要なことか?別にやらなくてもいいんじゃないのか?今のままが一番いいんだ」と行動を抑制します。

 インキュベートの法則は、これを乗り越えて、習慣化するために21日間継続して新しいことを続けるれば良いのだと説明しています。

新しい習慣を取り入れるための5つの方法

 では、具体的に新しい習慣を手に入れるためには、どんな方法があるのでしょうか。

 次の5つの方法を必ず実施することです。

 ①毎日する。
 ②目標は高すぎず、具体的な内容にする。
 ③内容ではなく、時間で管理する。
 ④習慣化は楽しいことだけに決める。
 ⑤人に宣言する。

①毎日する。

 新しいことを習慣化するには、とにかく毎日、それを実施することです。時間が短くても構いません。毎日することに意味があります。

②目標は必要、高すぎず、具体的な内容にする。

 何かをするには、具体的な目標が必要です。

 英語の勉強をするのであれば、英検にパスすることや、TOEICで〇〇点をとるなど、具体的な目標を決めることです。

 ただし、目標が高すぎると挫折する可能性は非常い高くなります。

 目標は高すぎず、具体的であることが理想です。

③内容ではなく、時間で管理する。

 新しいことを続けるのには何をするかではなく、どの位の時間するかを設定したほうが無理なく続けられます。

 例えば英会話のテキストを今日は何ページから何ページまでやるというように目標を決めた場合。

 この方法がまずいのはテキストの内容を理解するのではなく、自分の課したノルマを消化することが目的になってしまうことです。

 よくある目的と手段の入れ替わりです。

 これを防止するには、時間管理が有効です。

 今日は何時から何時までテキストを勉強すると決めます、一応目標のページは設定しておきますが、時間内に目標のページまで、出来なくても時間が来たらで終えることにします。

 遅れた分は予定を修正すればいいだけです。

④習慣化は楽しいことだけにする。

 これは、一番重要なことですが、自分が楽しいと思えることを習慣化するべきです。

 自分が興味がない、面白いと思わないことは、いくら21日間続けたところで習慣化することは出来ません。

 楽しいと思えることだけを選んでトライしてください。

 これをやらないと気持ちが悪いという居心地のいい状態、コンフォートゾーンに自分を入れることで習慣化実現させます。

🔗コンフォートゾーンからラーニングゾーンに出てみよう

数年前に始めた朝の弁当作りがラーニングゾーンだった。朝起きて気分を調整するのに最適な時間だと感じることができた。
心地よかったのだ。まさに朝のこの時間が僕にとってのコンフォートゾーンになった。そして21日続けた結果それが習慣になり、かれこれ7年続いている。

⑤人に宣言する。

 楽しいことを色々なテクニックを使って習慣化しようとしても、人は弱いもの。

 誰にも知られずに自分で決めたことは簡単に変更できてしまいます。

 それを防ぐには、人に自分の思いを宣言することです。

 とかく、思いが達成できたら人に話そうという行動を取りがちですが、それは裏を返せば、もしできなかったら、なかったこと、にすればいいと保険をかけているのと同じです。

 ある本の著者は、自分がやりたかった食堂を成功させるために、収支に至るまで、途中経過をリアルタイムに公開して、自分の夢を実現しようとしました。

 「完成してからの過程をいくら公表しても、人は心を動かされません。滑稽で弱い自分の奮闘ぶりを真摯に伝える。(中略)ただそれだけで、多くの人が自分を応援してくれるファンに変わるのです。」   (小林せかい著『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』より)

  全ての人が、自分の夢を万人に公開する必要もありませんが、せめて「どうなりたいか」を言葉にして表明してもいいのかなとも思いますね。

まとめ

 「新しいことは、21日間ずっとやり続けると習慣化できる」とはインキュベートの法則として知られていることですが、残念ながら、全てのことに当てはまるわけではありません。

 自分がやりたいと思っても、やって楽しいと思えないことは習慣化出来ません。
 また21日間というのも目安であって、人によっては、もう少し早かったり、もっと時間が必要なこともあります。

 新しいことはコンフォートゾーンに入ると素直に習慣化出来そうですが、その状態になるには前段階であるラーニングゾーンでそれが楽しいと感じることが必要です。

 ラーニングゾーン(楽しく感じる)→コンフォートゾーン(心地よい)→21日続ける→習慣化

 これが出来て初めてインキュベートの法則が成立するのでしょう。


ちなみに、妻は毎日夕食作りをしていますが、習慣になっているのだろうか?

感想を聞いてみようか?
いや、ヤメておこう、またキレれられるのがおちだろうから。

「私はもう何十年もやってきたのだから習慣もクソもないわ!コンフォートゾーン?いつだってパニックゾーンだわ!」

 ※ラーニングゾーンからコンフォートゾーンに行けない場合、パニックゾーンに移ることになります。