コンフォートゾーンという言葉をご存知だろうか。
直訳すると心地よい区域というような意味だ。日頃慣れ親しんだ環境や自分が好きな場所にいたり好きなことをしている範囲を指している。つまり不安を感じることなく心地よく過ごせる範囲のことだ。
コンフォートゾーンの外にあるラーニングゾーン
その外にあるのが、ラーニングゾーンだ、学びの区域と訳せるが、自分が慣れていない、初めてのことにトライする範囲のことだ。当然このゾーンは未知の要素が多いので不安が大きい。そのため心地よくは感じられずある種の緊張感を伴う。
そしてこのラーニングゾーンが自分にとって心地よくなると不安が安心に変わり、コンフォートゾーンとなり、その範囲が広がることになる。
若手のラーニイングゾーンがベテランにはコンフォートゾーンになっているのはベテランが色々な経験をして来た結果そうなているのだ。
例へば、僕が若手と一緒に海外に行ったとしよう。
行動は全く一緒だが若手は初めての海外で不安を感じ、緊張もしていてラーニングゾーンにいる、僕は何度も経験していて普通のことなのでコンフォートゾーンにいる。
人が成長するためにはこのコンフォートゾーンから外に出てラーニングゾーンに積極的に入って行くことが必要だと思う。
退職後、ずっとコンフォートゾーンにいる
会社を退職して昨日でまる10ヶ月が経った。僕は再就職は考えていなかったので今でも無職で過ごしている。
睡眠時間は現役時代の約2倍。朝はあくせくすることもなく、ゆっくり朝食をとった後は日々の習慣にしている🔗コーヒーを淹れてその日のスケジュールを決めている。
全てが慣れ親しんだ心地よい習慣だ。退職から今まで完全なコンフォートゾーンにいる。
言い換えると安全な心地よい場所にずっといることで成長の機会をなくしているのかもしれない。
ラーニングゾーンの外にはパニックゾーンもある
仮に再就職の道を選んでラーニングゾーンに出てハローワークに通い就活をしていたらどうだっだろうか。
新たな刺激を受けて結果、コンフォートゾーンの範囲が広がったかもしれないが、思い描いていたのと異なり、逆に不安や失望のままラーニングゾーンがコンフォートゾーンに変わることなくストレスだけが残ったかもしれない。
ラーニングゾーンが一気にパニックゾーンに変わることもあるのだ。
僕は後者を避けるためこの選択はしなかった。
少しの不安と緊張でラーニングゾーンに出てみる
60歳を過ぎて成長もないだろう、と言ってしまえば元も子もないのだが、ただ何歳になっても成長を求めるのは必要だし悪いことではない。
退職して現状維持ではもったいないし、場合によっては退化してしまうかもしれない。
年齢を理由に心地よいコンフォートゾーンにずっと留まらず、少しの不安と緊張でラーニングゾーンに出てみてはどうだろうかと思ったりする今日この頃だ。
ただ、パニックゾーンに行くのは御免だが・・・・