辻仁成という人を知っていますか。
ミュージシャンであり、芥川賞を受賞したこともある作家、映画監督、演出家でもある人物。
そして、料理はプロ並みの腕前。
その辻さんのサラダ、イタリアンサラダがとても美味しそうだったので真似をして作ってみました。
オリーブオイルとバルサミコでイタリアンサラダをつくる
イタリアンサラダの定義は魚介や野菜などいろいろな具材にオリーブオイルやバルサミコ酢をベースにしたドレッシングをかけたもの。チーズやルッコラ、バジルを加えても美味しい。と、あります。
要は、ベースにオリーブオイル、バルサミコを使ったら良いのです。
この二つが揃えば文句なしにイタリアンでしょ。
”辻仁成のパリサラダ” で紹介されていたイタリアンサラダ
今回作ってみたのは辻さんが「辻仁成の”パリサラダ” 」を連載している中で、「夏野菜のグリルサラダ」として紹介していたものです。
”パリサラダ” は連載のタイトルとしても、今回挑戦したのは、パリではなくイタリアンサラダ。
野菜をグリルした後にオリーブオイル、バルサミコ酢をかけて冷蔵庫で冷やしてから頂く。
イタリア人が素材の味を大切にしているそんなサラダです。
ただ、実際にイタリアのレストランでサラダを頼むと山盛りの人参だけが出てくることがあります。
それにオリーブオイルをかけて食べることになるのですが、本当に生野菜が食べたいときは
「インサラータミスタ(ミックスサラダ)」を注文します。
それは、生の葉っぱだけが皿に盛られたそっけないものです。
辻さん紹介の「夏野菜のグリルサラダ」こそが、イタリアのサラダ、イタリアンサラダ なのです。
イタリア人は、茹でたり、焼いたりすることが本当の美味しい野菜の食べ方だと思っているのでしょう。
ただの生野菜のサラダは邪道だと考えているのかもしれません。
野菜売り場には使い捨てのナイロン手袋が用意されていて、野菜を手に取るときはこの手袋をするというルールがあります。相当、野菜を大切にしているのだと思います。イタリア人は欧州の中では清潔好きな国民のようです。フランス人がむき出しでバゲットをバッグに入れて外を歩いているのは考えられないことだそうです。
冷たい夏野菜のサラダは暑い夏にぴったり、スプマンテにもよく合う
冷たい野菜サラダは、野菜の旨味が存分に出ていて、食欲が落ちる暑い夏にぴったりの料理です。
料理といってもアンティパスト(前菜)なのですが、キンキンに冷えた、スプマンテにピッタリです。
この一品だけで、食卓が華やぐこと請け合いです。
マルシェは憧れの食材調達場所
辻さんのはなしに戻りますが、パリで食材の買い出しはもっぱらマルシェに行くといいます。
その点、すごく羨ましい。
マルシェにはすごく新鮮な食材が揃っています。
野菜、チーズ、肉、魚。
もちろん、パリにだってスーパーマーケットはありますが、マルシェで食材を買い求めて、家で料理するって、とても格好いいじゃないですか。
料理づくりのモチベーションが高まると思いますよ。
パリのスーパー
イタリアンサラダの作り方
材 料
野菜:(なす、トマト、紫玉ねぎ、オクラ、パプリカ、ズッキーニ、レンコン)
基本、好みの野菜でOK。
にんにく:一欠片
バルサミコ酢:適量
オリーブオイル:適量
オリゴ糖:少々(大さじ1/2)
塩:適量
胡椒:適量
作り方
①野菜を切って、オリーブオイルをかけてからオーブンで軽く焦げ目がつくくらいに焼く。
②野菜をお皿に移して、バルサミコ酢、オリーブオイルをかけ、塩、胡椒で味を整えます。
ここでオリゴ糖を少々入れるのがポイント。
ラップをかけて冷蔵庫で冷やします。
③十分に冷えて、味がしみたら(できれば半日はほしい)冷蔵庫から食卓に。
とても簡単です。
バゲットと合わせてもいいですが、我が家ではジャガイモ生地のピザが並びます。
スプマンテや白ワインで頂きます。