コロナの影響もあると思うが、リタイアすると運動不足になる。
特に運動の習慣がなくても通勤していた頃は、何かと歩いたり身体を使う機会があった。
リタイアするとそのわずかな機会もなくなる。
定年退職後の定番、フィットネスクラブ通いも運動不足の解消にいいかもしれないが、一部で老人クラブと揶揄されるようにリタイア後の入会には何かと抵抗がある。
そこで手頃な運動がウオーキングである。
ウオーキングは簡単に始められる
最近シニアのサイクリストを見かけることが多くなった。
遠くからみると新調のサイクリングウエアに身を包み、最新のロードバイクで颯爽と走る姿はエネルギッシュに感じる。
よくよく近づいて見ると、皆さん還暦を過ぎであろうシニアだ。
カメラ趣味と同じで、ある程度道具を揃えるとそれらしく見えるので財力に物いわせた選択肢の一つかもしれない。
それでも、サイクリング一式を揃えるのにはある程度のお金が必要になるし、サイクリングロードまで行き、走り始めるまでの準備も案外面倒だ。
その点、ウオーキングは手軽に始められるのでおすすめだ。
シューズさえあればすぐにでも始められる。
気持ちよくウオーキングを続けるには
とはいえ、ウオーキングをするにあたっては最低限次のことは必要だと思う。
❶きちんとしたウオーキング専用のシューズを用意する
❷ウオーキングの結果を記録できるガジェットを用意する
❸思いつきでなく、決まった習慣になるようにする
ウオーキングシューズ
シューズショップにいくと歩くことを中心に開発された専用の靴がある。
ここでは具体的にどのメーカーのどれという紹介はしないが、専用の靴が売られていることだけ覚えてほしい。
そして、価格もこれが靴の値段と思うような廉価のものから驚くほど高価なものもある。
最近ではシニア向け専用のウオーキングシューズも販売されているようだ。
大事なのは、安易に値段で決めないこと、足を守るものなのだから価格で決めるのではなく、ある程度自分に合ったものを選ぶことが重要だ。
僕が現在使っている靴が、これ。
ウオーキング専用の靴ではないが、トレッキングシューズでソールの部分が比較的硬いので長距離を歩くのに向いているように思う。
記録用のガジェット
自分がどれだけ歩いたのかを記録するのはモチベーションを維持するためにも必要だ。
決まったルートをどれくらい歩いたかノートに記録するアナログ手法もいいが、ここで紹介したいのが アップルウオッチのワークアウト機能。
ウオーキングのメニューを選んでスタートすると自分が歩いた距離、時間、その間の心拍数、消費カロリーを記録してくれる。
更に地図上に自分が歩いたルートを描いてくれるので歩く励みになる。
その実績は自動で記録されるので手帳に記入する手間もなくなる。
アップルウオッチとアイフォンのセット利用がおすすめだ。
もちろん他にも同機能のガジェットもあるが、僕が実際に使って便利だと感じたのが上の組み合わせ。
何れにしても、自動で歩いた実績が記録でき、やる気を助けてくれる道具は必要不可欠な道具ではないだろうか。
習慣化する
何事もそうだが、ウオーキングで忘れてはならないのが続けること。
気分でやるのではなく、習慣化することが重要。
意思が強く、思いついた時だけ歩けば良いという人も確かにいるが、多くの人は習慣化しない限り続けられない。
反面、最初から大きな目標を立てるのも継続の障害になる。
毎日必ずこの時間に歩くと決めても、雨が降ったり、風やその他の気象条件や急な用事で挫折することがある。
習慣化するには少し緩いくらいの計画がいいのではないだろうか。
そして、必ずプランBを用意しておくこと。
毎朝、○○時から歩くと決めても雨の場合はノルマは免除する。
その日のノルマが達成できなかった場合は別の日の目標に加算する
というように、代替えのプランをあらかじめ設定しておく。
厳格なノルマを決めると、1日でも達成できなないとその時点で活動が止まってしまうリスクがある。
サラリーマン時代を思い出してほしい。誰もが思い当たる節があるのではないだろうか。
緻密な計画に縛られた結果、何も実行できなかったことを。
え! ない。
それは僕だけか?
まとめ
以上ウオーキングのすすめについて書いてみた。
かくゆう僕の場合、リタイアしてから頻繁に歩いていたのがここ最近はすっかりご無沙汰している。
歩かない理由はいくらでも並べることができるが(得意技だ)、運動不足を痛切に感じるため、最近はまた上のやり方で再開した。
僕が決めたウオーキングコースの途中にゴミ出し用のステーションがある。
週に2回のゴミ出しの曜日にステーション経由でそのまま歩くようにしている。
(時々ゴミ袋を持ったままウオーキングに出かけてしまうこともあるが、それもご愛嬌。)
ただ、週2回は少ないと思うのでこれから徐々に増やそうかと考えている。
気に入った靴を見つけ、ガジェットの力を借り、習慣化して頑張ろう。
【おまけ】サンティアゴ巡礼
僕が以前、熱心にウオーキングをしていたのには理由があった。
定年退職して自由な時間ができたら、サンティアゴ巡礼路を歩いてみたいという希望があったから。
その巡礼路はフランスからスペインのピレネー山脈を越えて最終聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの800Kmの路。
キリスト教の巡礼路だが、宗教から離れて自分を見つめ直すために歩く人も多いそうだ。
最低でも35日くらいは必要で、そんな時間を作れるのは退職後しかないと思ったのが一番の理由。
現在、この巡礼路はコロナの影響で完全に閉鎖されているらしい。
僕がウオーキングを中断してしまったのもこのため(これが言い訳の一つ)。
ただ、まだ体力が残っている年齢までにコロナが解消してこの巡礼路が再開されたら是非挑戦してみたいとは思っているが、いったいいつになったら解消するのか?コロナめ!。