この記事はもう少しで定年退職する人、そうなるのはまだまだ先だが定年後に不安を抱えている人、すでに定年退職した人、が退職後にまず最初にやったほうがいいと思うことを3つ挙げて提案しています。
①自分の居場所を作ること
②弁当づくりの勧め
③自分が好きなことを見つけること
現在は、60歳がほとんどの会社での定年年齢だと思います。
少し前は信じがたいのですが55歳が一般的だっといいます。
現在、政府はシニアの就業を強く勧めているので完全に会社から離れるのは65歳くらいでしょうか。
70歳まで現役で働いている人も多くいるようです。
定年の定義も退職の形態も多様になってきています。
僕は60歳で会社を定年退職し、63歳まで嘱託として3年間同じ会社に在籍しましたが現在は完全な自由人です。
自由人といえば聞こえはいいですが、書類の職業欄に記入が必要な場合は「無職」と書かざるを得ない立場にいます。
この際、肩書きは置いておきますが、退職して仕事につかなくなった時に真っ先にやらなければいけないこと(やっておいたほうが良いこと)があります。
ほとんどの人がいずれ組織から離れることになる
まず最初に確認しておきたいのですが
定年退職=無職=人生の終わり ではないという事。
生まれて以降、なるべく条件の良い学校に進学して、安定した会社に就職することが多くの人の目標だったような気がします。
実際は、全員が会社に就職するわけではなく、家業を継ぐ人、起業する人、はたまた完全な自由人として自分の能力を最大限に生かして生活する人もいます。
ただ、日本においては労働人口の約90%が雇用される立場にいるそうです。
本当に自分の意思でリタイアできる人を除いて、ある年齢になれば人はその仕事、組織から離れなければならなくなります。
その時に慌てないようにするにはどうすれば良いか。
少々僭越ですが、リタイア生活ビギナーの僕から、組織を離れたらまず何をすれば良いか、ちょっとした知恵を紹介したいと思います。
健康保険や納税などの制度上の手続きはもちろん必要ですが、ここではその説明は省略します。
また、これは再就職の指南をするものではありません。
あくまでも定年退職後に再就職をしない場合についてのはなしです。
そして、あくまでもこれは僕個人の意見だということを最初に断っておきます。
退職したその日から注意すべき点
退職すると当たり前ですが、朝起きてから行くところがありません。
食料の買い出しや、ちょっとした用事で外出するようなことはあっても、昔のように定期的に会社に向かうことはなくなります。
では、どこで何をするのか?
フィットネスクラブに入会して一日中過ごしたり図書館通いをするのか?
妻帯者の方はまず、これからの生活の仕方を奥様と話し合ってほしいのです。
勝手に「俺がこう思うのだから俺は好きなことをする」は誤った考えです。
今月から給料は銀行口座に入ってこないことを理解しなければなりません。
今まで奥様が黙って(?)我慢して来たのはそれがあったからです。
振込がなくなったいじょう、あなたの家での発言力は弱くなった(むしろ無くなった)と理解すべきです。
”今まで家族のために俺は一生懸命に働いてきたんだ”
という気持ちはこの際、全て捨てたほうがいいでしょう。
家族の誰もがそうは思っていないのですから。
「自分の好きな仕事を好き放題やってきたんでしょ」と思われているのがオチです。
これは実際に僕が妻から言われた言葉です。
「いやいや、僕はね、みんなのために嫌なこともずっと我慢して働いてきたんだよ」などと言っても無駄なのです。
今井美樹が唄う映画「終わった人」の主題歌の歌詞 「♩悔し涙重ねたから今があるの・・・ 」を真に受けてはいけません。
そんなこと家族はこれっぽっちも思っていないのですから。
注)しつこいですがこれらはあくまでも僕の意見です。
YouTube 東映映画チャンネルより
と、まあ話が長くなってしまいましたが、自分が何をしたいのかをあらかじめ家族の合意をとっておくことがまず最初にすべきことです。
❶ 自分の居場所を作る
リタイアして特に大事なことは、自分の居場所を作ることです。
現役時代は朝、会社に行けばそこが自分の居場所になったと思いますが、今はそれが無くなりました。
中には家族、特に奥様と顔を合わせないように毎日フィットネスクラブや図書館に通うことを日課にしたり、ウオーキングに出かけたりする人も多いようですが、まる1日そうして過ごすのはむづかしいものです。
そこで、物理的な空間を自分の居場所として設定、宣言し認めてもらうことが必要になります。
部屋に余裕があるのであればそこを自分の居場所とし、部屋の確保がむづかしければリビングの一角を自分のスペースとして決めてしまえばそれでもいいと思います。
重要なのが、そこが自分の居場所でありそこでは誰にも干渉されずに自由に過ごすということをあらかじめ宣言し確約を取ることです。
現役時代の交渉術を使えば簡単なことでしょう。
そうしないで部屋にこもったきり出てこないでいると定年鬱で引きこもりになったと誤解されます。
❷ 弁当作りで節約と妻が食事をつくるストレスをなくす
次におすすめなのが、朝の弁当づくり。
残業がないので夜は割と早めに就寝できる。
その結果朝早くの起床もそれほど辛くはありません。
その時間を使って弁当をつくる提案です。
弁当づくりはそれほどむづかしくはありません。
ある程度、ワンパターンを我慢すれば短時間で弁当を作ることは可能です。
弁当作りは朝のウォーミングアップに最適なのです。
経済的でもあり一食あたり300円ほどの原価で立派な弁当を作ることができます。
そして何よりも「今日のお昼は何?」という問いもなくなり、奥様のストレスが無くなります。
さらに弁当があることで朝から夕方まで自分の居場所にこもることができるメリットもあります。
❸ 自分の好きなことを見つける
自分の居場所ができて弁当があることで昼食時に誰とも顔を合わせることなく一日中そこに篭ることができるようになったら、そこで何をするかです。
どうせやるなら自分の好きなことをやりたいものです。
ところが、この自分の好きなことを探すことは意外とむづかしいものです。
ゴルフ、旅行、食べ歩き などは現役時代からの好きなことであったとしても、それらは”いっとき”のこと、毎日自分の居場所でやれることではありません。
いい機会なので自分の居場所で自分が好きなことはなんなのかをじっくり考えてみるのもいいかもしれません。
お金はない(僕のこと)が時間はたっぷりあります。
このメリットを生かして読書、英会話の勉強、絵を描く、サブスクで映画を観まくる、ミニベロでポタリングする。
何かしら好きなことが見つかると思います。
大事なのは、自分の居場所で好きなことを誰の干渉も受けずにやること
それに尽きます。
そのためにも、家族と事前の話し合いと合意が必要なのです。
まとめ
退職したらやるべきことは
❶自分の居場所を作る。
❷弁当作りを始めて、節約と自分時間を確保する(妻からも喜ばれるはず)。
❸自分の好きなことをみつける。
そしてこれらは事前に家族の合意をとった上で実行すること。
以上は僕個人が考える退職後にすぐやるべきことです。
中にはリタイア後に起業したり、ボランティアに従事したいと考えている方も多いと思いますが、あくまでも自分に与えられた自由な時間をどう過ごせばいいのか考えたらいいのです。
僕の経験を通しての意見です。
ランプがいつ消えるのかは誰にもわからないのですから。